自然の素材には「均質ではない豊かさ」があります。

石材は自然にできた「石」を加工した素材です。
色柄はプリントしたものではないため、
同じ種類の石にもそれぞれが微妙に異なる色柄を持ち、豊かな風合いをつくり出します。
石に限らず、木材や本革など自然素材は共通して素材特有の個性を持っています。
均質なものを作り出すことが難しかったころ、色柄の均質な大理石や御影石は世界中で
珍重されてきました。しかし、均質なものを生産できるようになったことで、石が持っている素朴
な美しさが再認識されるようになってきました。 自然の石を楽しむのは実は簡単です。ポイントをまとめていますのでご覧ください。
 

 

自然の「色むら」を楽しむ


自然の石が持つ魅力のひとつに「色むら」があります。石は種類によって
色調を持っていますが、その個性をささえているのが「色むら」です。
自然素材の木材や使い込まれた本革なども微妙な色むらを持っていますが、
石も同様の個性をもっています。
自然素材や古い素材が持っているナチュラル感やヴィンテージ感には、
「微妙な色むら」が潜んでいるものです。「自然の色むらを選ぶ」石のおもしろいところです。
 

 

偶然な「角」を楽しむ


石を切り出すことで「石材のカド」ができますが、そのカドにもいろいろな加工の種類があります。
「面取り」をして均質に仕上げる方法が一般的ですが、均質ではないカドの加工方法もあります。
均質ではないカドの加工方法は、石の種類が異なるとカドの風合いが異なって現れるため、
石自身の素材感をより引き出すことができます。
東京水産ではその石の個性が引き立つ事を心がけ、3つの方法を好んで採用しています。
 

 

自然がつくった「模様」を楽しむ


種類によっては特有の「模様」を持った石があります。プリントした柄ではないので、
同じものはありません。平坦な模様に加え、起伏や穴を伴う種類もあります。
ホール、ベイン、マルチカラーの3つは完成した空間の「ナチュラル感」や「クラフト感」
へと繋がっている石材の個性です。